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教科書検定

 今朝の新聞はどこも公表された中学校教科書検定結果が一面トップだったようだ。社説にも取り上げている。こんなときは各紙の社説を読み比べると興味深い。新聞社によってずいぶん考え方が違うのだということが改めてよく分かるし、問題のありかを自分の頭で考えるため参考になる。
 まず『朝日』。「つくる会」というタイトルで、見出しは「こんな教科書でいいのか」。内容は教科書検定全体の問題というより、タイトルが示しているように「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した歴史教科書(扶桑社)批判である。《何よりも問題なのは、光と影のある近現代史を日本に都合よく見ようとする歴史観に貫かれていることだ》《日本を大切に思うなら、他国の人が自分の国を大切にする心にも敬意を抱くべきだ。そうであってこそ、周りの国と互いに理解を深めることができる》として《「つくる会」の歴史教科書は、そのバランスを欠いている。4年前、朝日新聞は社説で、教室で使うにふさわしくないと主張した。今回も同じことを言わざるをえない》と「不合格」の烙印を押している。
 『毎日』は「教科書検定」のタイトルで、見出しは「国の関与 薄める工夫を」。扶桑社歴史教科書や竹島をめぐる記述の改定などにふれて《検定をやめ、自由発行制にするのが望ましいが、国とは別の専門家らによる第三者機関を設立し、そこが適当と認定した教科書のみ、採択リストに載せるという認定方式も考えられる》と提案らしきものをしている。
 これが『読売』となると、論点がそもそも違う。「歴史教科書」のタイトルで、見出しは「採択は日本の国内問題だ」。「従軍慰安婦」の記述が減ったことなどにふれ、今回の検定をある程度評価したうえで、竹島の問題に及ぶ。《教科書に領土問題を記述する場合、日本政府の見解を反映させるのは当たり前のことだ》と述べる。したがって、こうした問題について中国や韓国の政府がいろいろ言ってくるのは《明らかな内政干渉だ》と論じる。
 さらに『産経』の「主張」は「中学教科書」のタイトルで、見出しは「記述の是正はまだ不十分」。『朝日』とまっこうから対立している。
 私自身、各社の教科書を読み比べているわけではないので、なんともいえないが、『朝日』のように、「この教科書はだめ」というのは、どうだろうか。何か一種の「思想統制」のように思える。《他国の人が自分の国を大切にする心にも敬意を抱くべきだ》というのはその通りだが、韓国や中国が言っていることが正しいわけではない。もっとも『読売』のように《明らかな内政干渉だ》と言って熱くなるのも、どうにも大人気ない感じがする。 『毎日』の提案もよく分からない。現行の検定でチェックされるのは実は多くは単純な誤記や事実関係の誤りだという話を聞いたことがある。教科書として使うのだから、質の管理は不可欠だ。いまの検定は、その役割をよく果たしているのではないだろうか。別に文部科学省の官僚が「検閲」を行っているわけではないし、専門家が調べているのだ。どんな「第三者機関」を具体的に想定しているのだろうか。どういう人々を、どのようにしてメンバーに選ぶのだろうか。「第三者」という言葉を使えば、何か「公正・中立」が保障されると思うのは、言葉の詐術のたぐいだ。
 歴史(「公民」の現代史的記述も含めて)の分野では現状では解釈が異なるのだから、そこのレベルでは摩擦はさけられないだろう。中国や韓国がいろいろ言おうが、日本は粛々と教科書を作ればいい。

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2005年04月06日 感想/新聞編 トラックバック:5 コメント:0












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教科書検定(朝日新聞社説)

「つくる会」 こんな教科書でいいのか  日本を大切に思うなら、他国の人が自分の国を大切にする心にも敬意を抱くべきだ。そうであってこそ、周りの国と互いに理解を深めることができる。 その言葉は、韓国に向かっておっしゃってください。「検閲」ではなく、事実や通説と

2005年04月06日 ねこまんま

歴史教科書検定 (1)

『読売新聞(05/04/06)』歴史教科書-検定、採択は日本の国内問題だ 検定結果について、中韓両国政府は、反発の動きを見せている。特に韓国政府の場合は、対策チームを設けて、日韓の市民団体の連携による「つくる会」教科書の「採択阻止運動」を支援していく方針だという

2005年04月06日 =社説は語る=

教科書って何でしょうか?

タイトルを「不揃いな林檎達」の時任三郎風に読んでください(古ー!!)さて,文部科学省の教科書検定に関する報道がありましたが,その中で,内容がきゅうらいの難しい内容に戻ったことや,竹島問題,顔文字のことなどが大きく報道されていました。しかし,そもそも教

2005年04月06日 あれは,あれで良いのかな?

竹島に関する領土問題は存在しない

 朝鮮日報によると、日本が教科書を利用し、生徒たちに「独島は日本の領土」であると植え付ける企みを実行に移したらしい。

2005年04月08日 1喝たぬき

教科書問題(教科書検定)

この時期になると決まって取り上げられる問題ですが、多くの人にとっては 「中国や韓国がやたらと怒ってるなぁ~」という印象くらいしかないかもしれません。 ただ、これって実はとんでもないことなんです。 何が? というと、 中国や韓国の主張が。ということになります。

2005年04月10日 むぎをの夜話

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