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天皇の発言

 天皇誕生日ということで、各紙とも宮内庁記者会の質問に対する天皇の回答を扱っている。皇室は皇太子の雅子妃についての「雅子の人格やキャリアを否定するような動きがあったことも事実」という異例の発言、それを受けた天皇と秋篠宮の、これも異例な発言があって、週刊誌などを大いににぎわせた。今回の天皇の回答も相当に踏み込んだものと言えるだろう。抄録してみよう。
《(皇太子の発言は)私としても初めて聞く内容で大変驚き、「動き」という重い言葉を伴った発言であったため、国民への説明を求めましたが、その説明により、皇太子妃が公務と育児の両立だけではない、様々な問題を抱えていたことが明らかにされました。私も皇后も、相談を受ければいつでも力になりたいと思いつつ、東宮職という独立した一つの職を持っている皇太子夫妻の独立性を重んじてきたことが、これらの様々な問題に、気が付くことのできない要因を作っていたのだとすれば大変残念なことでした》
《皇太子の発言の内容については、その後、何回か皇太子からも話を聞いたのですが、まだ私に十分に理解しきれぬところがあり、こうした段階での細かい言及は控えたいと思います。
 二人の公務についても、五月の発言以来、様々に論じられてきました。秋篠宮の「公務は受け身のもの」という発言と皇太子の「時代に即した新しい公務」とは、必ずしも対極的なものとは思いません。新たな公務も、そこに個人の希望や関心がなくては本当の意義を持ち得ないし、また、同時に、与えられた公務を真摯(しんし)に果たしていく中から、新たに生まれてくる公務もあることを、私どもは結婚後の長い年月の間に、経験してきたからです。
 皇太子が希望する新しい公務がどのようなものであるか、まだわかりませんが、それを始めるに当たっては、皇太子妃の体調も十分に考慮した上で、その継続性や従来の公務との関係もよく勘案していくよう願っています。従来の公務を縮小する場合には、時期的な問題や要請した側への配慮を検討し、無責任でない形で行わなければなりません。「時代に即した公務」が具体的にどのようなものを指すかを示し、少なくともその方向性を指示して、周囲の協力を得ていくことが大切だと思います。二人が今持つ希望を率直に伝えてくれることによって、それが実現に向かい、二人の生活に安定と明るさがもたらされることを願っています》
 この日の天皇の回答について「朝日」は「編集委員・岩井克己」という人の「解説」を掲載している。これも相当に異例だし、かなり驚く内容である。たとえば、次のような部分。
《気になるのは、憶測が広がり、様々な人が傷つきつつあることに対して、皇太子ご夫妻からブレーキをかける強い意志が感じられないことだ。両陛下が心を痛めていることや、自分たちが務めを十分に果たしていないことについても率直にわびる言葉も聞こえてこない。
 陛下の回答は、ご自身が何度も皇太子さまに真意を尋ねたが、納得できる説明がないこと、公務見直しについても、具体的な説明はもちろん方向性すら示されていないことをうかがわせる》
 これは明確に、それも相当に強い調子の「皇太子批判」と言っていい。かなり思い切った記事だと思う。しかし、天皇の回答を読むと、こうした解釈は奇矯ではない。つまり、「朝日」の解説は、天皇の回答から読み取れる「皇太子批判」を代弁しているかたちである。
 むろん天皇家なのだから、そもそもふつうの親子や家族の関係は取り結ぶことはできないだろう。だが、戦後、天皇家は国民にとって、一つの「モデル家族」であり続けてきた。いまその「モデル家族」で、息子の妻をめぐって親と息子、そして兄弟との亀裂があらわになっている。

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2004年12月23日 感想/新聞編 トラックバック:0 コメント:0












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